
皆さん、こんにちわ!
関東の低山を歩いて3年以上になる私ですが日焼けで失敗したことはたくさんあります。
「登山って汗かくし日焼け止めすぐ落ちそうだし、PA++?SPF50?、あーもう、何を気にすればいいのかすら分からん……とりあえずアイス食べよ」
こんなテキトーなノリで、夏の山を日焼け止めも塗らずに登ったときは、数週間にわたって赤く腫れて痛みが続きとても苦しい思いをしました。
この記事を読めば、日焼けの基本的な知識はスッキリ整理できます。
少なくとも……私のような日焼け事故に見舞われることはないでしょう。
記事の信頼性
ダイビング、釣り、登山、キャンプなどアウトドアが大好きでその歴は15年ほど。
アウトドアを発信したい!という思いからあらゆるメディアで記事を執筆したり、SNSでの情報発信しています。
アウトドアを通して人生の新たな楽しみが増えること祈っております!
「紫外線」は意地悪3姉妹だった

ここでは日焼けの基本をかんたんにご説明します!
この先の美容のためにも、この場でしっかりと理解しておきましょう。
そもそも……日焼けの原因ってなんでしょうか?
答えはカンタン。みなさん知ってのとおり、太陽から送られてくる「紫外線」です。
これこそ、あなたのお肌の敵というわけです。
「紫外線から身を守れば、日焼けせずにお肌をキレイに保てるのねー」
確かにそれで正解なのですが、実はそんなお肌の敵である「紫外線」には、UVA、UVB、UVCという3種類のものがある、ということはご存じでしたか?
たぶん皆さん知らなかったと思います。知っていたらスゴイです。
サクッと理解するために、紫外線を敵キャラクターとして考えてみましょう。
このUVA、UVB、UVCというのは、紫外線(UV)のAちゃん、Bちゃん、Cちゃんです。
同じ紫外線だけど、性格が違う、意地悪3姉妹だったというわけなんですね。
ちなみに、この3姉妹からお肌を守ればゲームクリアなのですが……
まず、UVC(Cちゃん)のことは速攻で忘れちゃってOKです。
「えっ?」と思ったかもしれませんが、UVCはオゾン層という地球のバリア機能が防いでくれているので、あなたのお肌まで届いてきていないのです。
攻撃力ゼロのため、対策の必要なしってこと!
はい、後はもう楽勝ですね。
AちゃんとBちゃんの攻撃を防げばゲームクリアですから!
UVA(Aちゃん)はシワやシミを生み出す魔法を使いで、UVB(Bちゃん)はお肌を焼く魔法を使ってきます。
この点は、しっかり覚えておきましょう。
「PA」と「SPF」2人の戦士を味方につけよう

ここまで、紫外線3姉妹のうち、シワ・シミ魔法使いのUVA(Aちゃん)と、日焼け魔法使いのUVB(Bちゃん)からの攻撃を防ぐことが必要ということを書いてきました。
ここで、ようやく一番知りたかった「PA」と「SPF」の登場です。
彼らは、あなたのお肌を守る戦士。頼れるファイターです。
「PA」は、Protection grade of UVA(プロテクショングレイドオブUVA)の略。
きっとあなたは、ここでこう思ったはず。「あれ……UVA……?」
PAとはまさに「Aちゃんからお肌を守る強さ」をあらわしたものだったのです!
日焼け止めクリームにPA+とかPA+++とか書いてあるのを、一度は目にしたことがあるはず。
PAは“+”の数が多いほどシワやシミへの防御力が高いので、より効果を得たい場合はより多くの“+”がついているものを選ぶとよいでしょう!
「SPF」はSun Protection Factor(サンプロテクションファクター)の略です。
お察しのとおりSPFは「UVBからお肌を守る強さ」をあらわしたものです。
SPF30とかSPF50+とか書いてあるのは見たことがあると思います。
数字が高いほど防御力が高く、最大表示数は50で、それ以上だと「50+」と表記されます。
(SPF70やSPF50+++などはありませんのでご注意を)
つまり、日焼けを防止するには、Bちゃんをブロックする、
「SPFの表示があるアイテム」を選べばいいというわけです!
「街」と「山」の違いから、日焼け止めを選ぶ

ここまで、純粋な日焼け対策には「PA」ではなく「SPF」と表示された日焼け止めを塗ればいいことが、しっかり分かったと思います。
では、ここから「SPFって表示された日焼け止めならどれでもいいの?」という疑問にお答えしていきたいと思います。
そもそも、街歩きと山歩きの違いとは何でしょうか?
大きく3つあります。
- 標高が高いため紫外線が街中よりも強い
- 汗をかき続けるため成分が落ちやすい
- 山中で本格的な化粧直しができない
それぞれ順番に見ていきましょう!
まず、紫外線が強いという点についてです。
標高が1,000m高くなるごとに紫外線の強さが10%増加するため「500mの低山だから大丈夫!」と甘く見ていると痛い目を見ることになります……。
紫外線が年間で最も強い6月から8月の登山の場合は特に注意が必要で、SPF50+の日焼け止めを選ぶべきです。仮にそれ以外のシーズンであっても、山だからといって軽く見ず、海に行くときと同じ感覚で日焼け止めを塗っていくのが賢い選択でしょう。
次に、汗について。
これはすごくシンプルな解答ですが、ウォータープルーフ(耐水性)機能があるものを選びましょう。また、汗をかくことでUVカット効果が高まる商品もあるので、自分の好みにあわせて見比べてみましょう!
そして、化粧直しができないという点。
ザックを降ろして化粧ポーチを開くのはあまり大した手間ではないように思われますが、よくよく考えてみてください。数時間それなりの重りを背負って歩き続けていて体はキツイ状態のはずです。ザックを降ろして背負い直すという行為は、思った以上に体力を消耗するのです。
基本的に登山中は、化粧直しができないという覚悟で挑みましょう!
たとえば、化粧下地は日焼け止め成分が入っているBBクリームが賢い選択だと思います。また、日焼け止めはスプレータイプやスティックタイプなど、手を汚さずサッと取り出してしまえるコンパクトなアイテムなどをもっておいて、歩きながらケアできたら嬉しいですよね!
絶対に焼きたくないパーツは狙い撃ちで隠すべし!

前の項目でもお伝えしたとおり、荷物を少なくしつつ軽量化させるかことは快適な山歩きにとって大切な要素であり、登山の醍醐味の1つでもあります。
あれもこれもと全部対策するよりは、基本は日焼け止めを塗っておいて、後は本当に焼きたくないパーツだけブロックするようにしてみましょう。
よさそうなアイテムを探してみたので、以下の中から気になるものがあれば、チェックしてみてくださいね!
グローブ:プロモンテ(PuroMonte) 登山用トレッキンググローブ
アームカバー:Eadali アームカバー 冷感作用 吸汗速乾 UPF50+
ネックゲイター
サングラス
一体型長ズボンorタイツ、ゲイター
まとめ
最後までご覧頂き誠にありがとうございました!
要点さえ覚えておけば、日焼け止めの選び方は意外と簡単!
日焼け対策さえバッチリ出来たら、あとは全身で山を楽しむだけです!
登山で得られる経験はお金で買えません。
きっと、あなただけの特別なものになるはず。
楽しい登山の思い出をいっぱい作りましょう!