
皆さん、こんにちわ。
山小屋泊まりの時の持ち物の中に、買ってきたテントをただ放り込んだだけではテント泊登山はできません。
テントを持参するということは山で一泊以上の生活をするということなので、それなりの生活周りの道具も併せて持っていく必要があります。
そんなことは言われなくたって分かってるよ!
と思っていてもいざ当日になって「あれを用意するのを忘れてた!」なんて事も意外と多かったりします。
メモ
私はテント泊の時にテントの支柱を忘れて散々な思いをしたことがあります。テント泊登山なのにテントそのものを忘れたのも同然のマヌケで恥ずかしいだけの極端な事例で教訓でもなんでもないのですが、ひとつ忘れただけですごく不便なばかりか命にかかわることもあるので、充分に確認しておきたいものです。
これからテント泊を始めてみたいけど他に何を持っていったらいいの?という初心者の方は、是非最後まで読んで参考にしてみて下さい。
記事の信頼性
ダイビング、釣り、登山、キャンプなどアウトドアが大好きでその歴は15年ほど。
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テント泊を快適にすごすための衣・食・住!

テント泊で必要な要素はたくさんありますが、それぞれを分かりやすく項目別にまとめました。
実際に快適なテント泊にするには、これら3つの要素が不可欠となります。
それでは見ていきましょう!
住の巻(テントで快適に過ごす為に必要な道具とは?)
テント
これがないとテント泊登山が始まらない必需品。
テントに関しては以下の記事をご覧ください!
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【冬キャンプ】冬用テントおすすめ9選!選び方のコツもご紹介
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寝袋
暖かく熟睡することはとても大切です。
最近ではコロナの影響で布団を用意できなくなった山小屋が寝袋持参を宿泊条件にしていることもありますので、テント泊でなくとも今後泊まりの登山を予定している方は買っておくと良いでしょう。
収納袋にコンプレッションベルトが付いていてコンパクトにまとまる3シーズン用のものを買っておくと良いと思います。
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【これであなたも快眠確定!】キャンプの寝袋おすすめ5選
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2種類のマット(敷布団用とカーペット用)
【敷布団用の厚手のマット】
寝袋の下に敷く地面の凹凸をやわらげる為の敷布団のようにして使う厚手のマットで、おおきく分けて2種類あります。
- 銀マット ジャバラ式の折り畳んで持ち運ぶタイプのものとロール式のグルグル巻いてベルトで留めて筒状にして持ち運ぶタイプのものがあります。どちらも嵩張るので持ち運びの際はザックの外に括りつけておきます。
- エアーマット 空気を入れて膨らませるマットです。嵩張らないし銀マットに比べて寝心地がいいです。ただ少し値段が高めで、膨らませたりするのにその分手間がかかるのと、間違って鋭い石などで切ってしまってパンクさせてしまうとただの布になってしまう弱点もあります。
【カーペット用の薄手のマット】
敷布団として使用する厚手のマットは嵩張ることもあり寝袋の広さ相当の必要最小限の範囲分までしか面積がない為、それ以外のカバーしきれないほとんどの部分はコンパクトに折りたためる薄手のマットを用意して対処しましょう。地面からの冷気をやわらげたり、テントの底に溜まった結露や湿気などが直に触れないように防ぐことができます。
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寝心地はこれで決まる!キャンプマットの選び方とおすすめマット12選
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ヘッドライト(ソーラー充電式のランタンがあるとなお便利)
夜間の登山だけでなくテント内を照らしたり夜間トイレに行きたい時に必須です。
白いコンビニ袋をかぶせて使うとランタンの代替としてテント内の照明にもなります。
電池の予備も確認しましょう。長期間使わない時は電池は取り出しておき、液漏れを防ぎましょう。
サンダル
幕営地では水汲みやトイレなどで何かと頻繁にテントを出たり入ったりします。
その度ごとに登山靴を脱ぎ履きするのは大変なのでこれを持っていくととても便利です。登山道へのアプローチの際の履物としても使えます。
食の巻(テント泊での食生活)
バターロールなどのパンで食事にするのもアリかも知れませんが、それではやっぱり味気ないしテンションも下がってしまうので、簡単でも暖かい食事はやっぱり重要です。
以下、テント泊登山に必要な調理道具です。
バーナー
どっちの種類のガス缶を取り付けるかによってバーナーも大きく2種類に分かれます。
- OD缶(ガスカートリッジ)対応のバーナー
- CB缶(カセットボンベ)対応のバーナー
好みに合わせていずれかに対応しているバーナーを購入しましょう。調理用火器は緊急時に暖をとったり、雪を溶かして水を確保する時重宝するなど何かと役立ちます。
ガス缶
- OD缶(ガスカートリッジ)登山用品店やホームセンターなどで売られているいわゆる昔ながらの登山用ガス缶
- CB缶(カセットボンベ)カセットコンロなどにも使える汎用性の高いガス缶でスーパーなどどこでも売っているため入手が楽で値段も安いガス缶。
コッヘル、クッカー
火にかけられる調理具兼食器です。把手が折り畳み式で同じ形で大きさがひとまわりずつ違う食器が3つ程ロシア民芸品のマトリョーシカのように収納されていて、最も小さい食器にはOD缶やバーナーも収める事が出来るようになっているものが多いです。
円筒形のものが多いですが、中には正方形のものもあって、こちらの方がザックへのパッキングもしやすいし、基本正方形のインスタントラーメンを割らずに入れられるので個人的にはおすすめです。
果物ナイフ
菜っ葉などの生野菜をインスタントラーメンの具として持って行く時や、デザート用にザックに入れておいたオレンジの皮をむく時などにあると便利です。
食材編
●フリーズドライなどの軽くて持ち運びが楽な食品
●少しの加熱で出来上がるレトルト食品
私は初めてテント泊登山に連れて行ったもらった時、同じ屋外での食事だからということで、オートキャンプのような直火焼肉とか鶏肉ソテーなどの山ごはんを勝手にイメージしていてインスタントラーメンしか食べられなくてガッカリした記憶があります。今にして思えば重くて手間暇かかって火力も必要なものが山でありつけるハズもないのですが。。
とはいえ普段は味気ないインスタントラーメンでも、テント泊登山で温かい汁気のあるものがあるのとないのとではかなり違うんですよね。
あと、少し重くなってしまうんですがリンゴやオレンジを一個入れておくと、味気ない山ごはんの後のメチャクチャ美味しいデザートになりますので余裕があれば是非。
衣の巻(最低限プラスすべき衣類ほか)

山には基本的にお風呂がないですし、汚い話で申し訳ないのですが個人的な話、登山中は下着を着替えたりもあまりしません。歯ブラシは一応持っていきますが山では歯磨き粉は使えません。
ですが、それでも
- 替えの下着
- 追加のタオル
- 歯ブラシ(山で歯磨き粉は使えません)
- トイレットペーパー
くらいは持って行った方が良いでしょう。
テント泊登山で自然のリズムに合わせて身体をリセットしよう!
最後までご覧頂き誠にありがとうございました!
以上、今回はテント泊登山に必要なものについて考えてみました。
テント泊を快適にすごすための衣・食・住
- 住の巻(テントで快適に過ごす為に必要な道具とは?)
- 食の巻(テント泊での食生活)
→ 調理道具編(登山用調理道具として必要なもの)
→ 食材編(どんな食材が山ごはん向きなの?) - 衣の巻(最低限プラスすべき衣類ほか)
テント泊だと日の出前に行動を開始して、日没時には晩ご飯を既に済ませていて寝るだけというようなお日さまに合わせた生活をすることになります。
また山で食器を洗った後の水を捨てたりするのはルール違反になるので、おじいちゃんが食べ終わったごはん茶碗にお茶を注いで洗い飲みするような感覚で、ちょっと汚い話で申し訳ないのですが食器をゆすいだ水をそのまま飲んでしまって全てを糧にする感覚でご飯のありがたみを知るというような普段の生活を見直すきっかけになる意外な気づきがあったりもします。
テント泊登山って荷物が重くて大変だし、幕営準備も面倒で、お世辞にも衛生的であるとはいえず不便なことばかりです。それでも自然の中に身をおいてそのリズムに自分を戻してリフレッシュできるということは素晴らしいことですので、是非一度挑戦してみてください!